【大公開】オリジナルシグネチャーサイン制作過程!

皆さん、こんにちは!

マクルグラフです🖊

今回は私が行っている「オリジナルシグネチャー制作」の過程を公開したいと思います。

ご購入していただいたお客様には了承を得て記事を制作しております。ご協力ありがとうございます!

サービスの詳細はこちらのリンクからご覧いただけますので、是非ご覧ください!

プロによる実用的なオリジナルサイン、署名を作成します。アルファベットサイン専門!

プロによる実用的なオリジナルサイン、署名作成します!|アルファベットサイン

ご購入プラン

私が行ってるサービスのプランはコチラになります。

今回のお客様は「ベーシックプラン」をお選びいただいたので、このプランの制作過程を公開したいと思います。

ラフ制作

3案提出の場合、3案のみ制作しそのままお客様に提出することはまずあり得ません。

作ったデザインが良いか悪いか判断するためにいくつかデザインを制作し、比較・検討する必要があります。

今回依頼いただいた文字は「Hayato.M」ですので、この文字でデザインを作っていきました。

鉛筆でラフをたくさん書き、その中でも「使えそうだな」と思うデザインを8個ピックアップしました。

次にこのデザインの中で、より「個性的」「特徴的」「独自性」を感じるデザインを選んでいきます。

全体のシルエットや、書きやすさ、サインとしてのユニークさ等を考えた結果、ラフの中でこの3案で行く事に決めました。

ラフのブラッシュアップ

この段階ではまだラフなので、お客様に見せることはできません。

なので、このラフをさらにブラッシュアップしていきます。

鉛筆から太めのボールペンに持ち替え、サインを書いていきます。

この時に若干の形の修正や、似たり寄ったりなサインになってきた場合、あしらいや特徴を削ったり付け足したりして、提案するデザイン全体のバランスを見て調整します。

簡単なデザインの解説をしていきます。

A案

こちらは「H」の2画目が全体のベースラインの役割を持ちつつ、一筆書きで「M」の形にもなっています。

「H」の2画目と「M」の間の感覚をつかむのにコツはいりますが、一体感があり、まとまったデザインになっています。

B案

こちらは「H」の左側の線で「y」まで一気に書き上げ、「a」から「M」も一筆で書き上げるタイプのデザインです。

「H」の右側は最初に書いても後に書いてもいいのでバランスがとりやすいデザインになっています。

「y」の当初のラフは下方向に書ききって終わりでしたが、次のC案と文字の形が被ってしまう為、A案の「H」で取り入れたベースラインを作るあしらいを取り入れ、提案にバリエーションを増やしました。

C案

こちらは「H」の真ん中の線が大きく伸び「t」の横線になっているのが特徴のデザインです。

ベースラインが無いので「H」の左の線の書き終わり位置をベースラインの目安として書くと書きやすいです。


今回はこの3つの提案で進めることにしました。

提案+検証

お客様と打ち合わせした結果、C案の「H」と「t」がつながる感じがとても好評で、C案でいくことに決定しました。

一方「ベースライン無しで真っすぐ書くのが不安」というご相談もいただき、C案にA案やB案のようなベースラインを取り入れてみましょう!という方向性に落ち着きました。

デザイン検証

早速C案にベースラインを取り入れたデザインを制作します。

ベースラインの装飾をつけてあらゆるパターンを作成しました。

01

「M」でベースラインを表現しました。見方によっては「Y」にも見えるため△

02

「H」でベースラインを制作してみました。ハッシュタグ( # )のようにも見えるし、「H」に装飾要素が多すぎてしまうので×

03

こちらも「M」でベースラインを制作しました。アクセントを左側に持ってきたのですが、更に「Y」に見えてしまい×

04

最後書ききっていた「y」にベースラインの装飾を付けてみました。全体的にバランスが良く、装飾のバランスもいいと思います。

05

「y」からベースラインを繋げずにベースラインを引いた案です。隙間が多く線が多く見えてしまうような印象だったため△


一応検証結果を伝えてミーティングをした結果、04の案に決定しました。

マスターデータ制作

手書き文字の良い所は、気持ちや感情、書き手の個性や特徴がダイレクトに表れ、デジタルで入力した文字では伝わりにくい温かみや深さが感じらるところだと思っています。

ですが、シグネチャーサインとなると話は別です。

サインはいつどこで書いてもミリ単位でとは言いませんが、同じ形である必要があります。これは、法的な書類やビジネス上の重要な契約で使用されることが多いため、一貫性が求められる為です。

そのため、シグネチャーサインは、その人を象徴するようなデザインである一方で、一定のフォームを保ち続ける必要があります。そこで役立つのがサインのマスターデータです。

マスターデータを作成することで、最初に作ったサインはどんなデザインだったかをすぐに確認でき、いつでも練習・軌道修正できるようになります。

デザインの清書

デザインの方向性が決まったサインを完璧なビジュアルになるまで何度も書き、マスターデータを作っていきます。

ここで決まったデザインを今後ずっと使い、サインを忘れてしまってもこれを見てデザインを思い出す。という使い方にもなるので案外ここが一番時間がかかるかもしれません。

そして出来上がったデザインがコチラ

こちらのデータは、ベクターデータと言い、後から色の変更や拡大縮小をしても画像が劣化していかないデータになっているので、使い勝手がいいです。実際に私が納品するのはこのデータなので、お客様でいろいろな加工もしていただけます。

今回は一旦デザイン完成までとさせていただきます。

次回はこのマスターデータを使用して、練習シートを制作していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

投稿者プロフィール

マクルグラフカリグラファー , デザイナー
カリグラファー、グラフィックデザイナーとして活動
YouTubeにて「日本1やさしいカリグラフィー講座」を運営
カリグラフィーの筆耕サービス、シグネチャーサイン制作等文字に関わるクリエイティブを得意とする。
Graffiti と Calligraphy を融合させたアート活動も精力的に行う。