【 初心者必見! 】カリグラフィーでよく使う専門用語まとめ|わかりやすく解説

皆さん、こんにちは!
マクルグラフです🖊
カリグラフィーを始めると、普段はあまり耳にしない言葉が次々と出てきます。
「アッセンダー?」「xハイト?」と、最初は戸惑ってしまうかもしれません。
しかし、これらの用語がわかるようになると、「何がどう違うのか」が見えてきて、文字のバランスや見せ方を考えるのがどんどん楽しくなってきます。
この記事では、カリグラフィーでよく使う用語を中心に、少しだけレタリングで使われる言葉も交えて、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。ぜひ気軽に読み進めてみてくださいね。
目次
アッセンダー - Ascender
アッセンダーとは、小文字の一部で、ベースラインから上に伸びる縦線や曲線部分を指します。
「b」「d」「f」「h」「k」「l」などの文字に見られる部分です。
これらの高さが揃うことで、作品全体が整い、すっきりとした印象に仕上がります。
規則正しく並ぶアッセンダーは、リズムを生み出し、読み手に心地よい流れを感じさせてくれる、大切な要素です。
エックスハイト - x-height
xハイトとは、小文字の「x」の高さを基準にした文字の高さのこと。
これが整っていると文字全体が安定し、美しいバランスが保たれます。
小さすぎても大きすぎても不自然に見えるため、エックスハイトを意識することは、心地よい読みやすさを作るための大事なポイントです。
カウンター - Counter
カウンターは、文字の内部にできる空白部分のことを指します。
「a」「b」「d」「e」「g」「o」「p」「q」などの文字に見られる丸や半円の空間が該当します。
これらの空間が整っていると、心地よい余白を生み、読みやすさや美しさが引き立ちます。
カウンターは文字の表情を左右する重要な要素なので、余白をデザインする感覚で意識してみると、作品全体のバランスがより整います。
カーニング - Kerning
カーニングは、隣り合う文字同士の間隔を調整することを指します。
特に「T」と「o」や「A」と「V」など、文字の形によって自然にできてしまう不均一なスペースを整える際に使われます。
間隔が広すぎたり狭すぎたりすると、読みづらく、不格好な印象に。
カーニングでバランスを整えることで、見た目が心地よく美しい仕上がりになり、全体の調和が生まれます。カリグラフィーでも欠かせない、大切な調整技法のひとつです。
ガイドシート - Guide Sheet
ガイドシートは、文字を書く際の目安となるガイドラインが印刷されたシートや用紙のことを指します。
紙の下に敷いて使うことが多く、文字が曲がってしまったり、傾いてしまうのを防いでくれます。
ガイドライン - Guide Line
ガイドラインとは、文字を書くときの目安になる線のこと。
ベースラインやエックスハイトを決める際の補助線として欠かせません。
まっすぐ整った文字を書くためには、このガイドラインが大事な役割を果たしてくれます。
傾斜 - Slant
傾斜は、文字全体の角度を指します。
ほんの少しの傾きが、文字の表情を大きく変える大切な要素です。
柔らかく見せたり、シャープに見せたり、角度次第で印象ががらりと変わるのがカリグラフィーの面白さでもあります。
セリフ - Serif
セリフは、文字の端にある小さな飾りのことです。
この飾りがあると、クラシックな雰囲気が生まれるのが特徴です。
対して、飾りがないシンプルな書体はサンセリフ(Sans-serif)と呼ばれ、すっきりと現代的な印象になります。
作品にどんな空気をまとわせたいか、気分や目的に合わせて選んでみるのも楽しさのひとつです。
ステム - Stem
ステムは、文字の骨組みとなる縦線や横線の部分を指します。
特に「I」や「H」、「l」、「b」などの文字で目立つ、まっすぐで太い線がステムです。
この部分がしっかりしていると、文字全体に安定感が生まれ、どっしりとした印象を与えてくれます。
テール - Tail
テールは、文字の一部がベースラインより下に伸びる部分や、終わりに加えられる装飾的な線のことを指します。
具体的には「g」「j」「y」「Q」などの文字で見られる、下へ流れるような曲線がこれにあたります。
テールがあることで、文字に動きやリズムが生まれ、作品全体がやわらかな雰囲気になります。
ディッセンダー - Descender
ディッセンダーとは、小文字の一部で、ベースラインより下に伸びる部分を指します。
具体的には「g」「j」「p」「q」「y」などの文字に見られる部分です。
ディッセンダーが整っていると、文字全体の上下のバランスが安定し、読みやすく美しい仕上がりになります。
ペンアングル - Pen Angle
ペンアングルは、ペン先が紙に当たる角度のことを指します。
カリグラフィーでは、基本となる角度を保ちながら書くことで、線の太さや雰囲気が美しく揃います。
30度や45度など、書体によって最適な角度はさまざま。
角度がぶれると線の表情も不安定になってしまうので、まずは丁寧に角度を意識するところから始めてみてください。
安定した角度で線が引けるようになると、作品全体がより美しく仕上がりますよ。
ベースライン - Baseline
ベースラインは、文字が並ぶときの基準となる水平の線です。
文字はこのラインの上に揃えて書かれることで、全体が整い、美しく見えるようになります。
フローリッシュ - Flourish
フローリッシュは、文字の周りに加える曲線や装飾のことを指します。
文字の始まりや終わりに伸びる優雅な線がこれにあたります。
シンプルな文字にほんの少し加えるだけで、空間に動きや彩りが生まれます。
派手すぎず、控えめに取り入れるのが上品に仕上げるコツです。
まとめ
カリグラフィーを始めると、耳慣れない言葉に戸惑うこともあるかもしれません。
しかし、ひとつひとつの用語がわかると、作品の表情やバランスを見るのが楽しくなってきます。
最初は気になる言葉からで大丈夫。
少しずつ覚えていくことで、きっと書く時間がもっと心地よく、豊かになっていきます。
あなたの作品づくりに、ぜひ役立ててみてくださいね。
投稿者プロフィール
- カリグラファー , デザイナー
-
カリグラファー、グラフィックデザイナーとして活動
YouTubeにて「日本1やさしいカリグラフィー講座」を運営
カリグラフィーの筆耕サービス、シグネチャーサイン制作等文字に関わるクリエイティブを得意とする。
Graffiti と Calligraphy を融合させたアート活動も精力的に行う。