【ノイランド体とは?】書く楽しみが広がる魅力とおすすめ道具&インク紹介

ノイランド体 AとZ

皆さん、こんにちは!
マクルグラフです🖊

今回は、ふつふつと人気を集めている【ある書体】についてご紹介します。

どんな書体?

どっしりとした存在感。
そして、どこか素朴で手作りのぬくもりを感じる雰囲気。

そんな文字を、目にしたことはありませんか?
それが「ノイランド体」という書体です。

約100年前のドイツで生まれたこの文字。
しかし今も、カリグラフィーの世界では根強く愛されています。

そこで今回は、以下の3つのポイントをご紹介します。

✅ ノイランド体の歴史
✅ 書くためにおすすめの道具
✅ インクの楽しみ方と注意点

この3つをお伝えしていきます。

読み終わる頃には、きっとあなたも書いてみたくなっているはずです。

ノイランド体とは?

ノイランド体 紹介

この書体が生まれたのは、1923年のドイツ。
デザインしたのは、カリグラファーでありタイプデザイナーでもあったルドルフ・コッホです。

木や石を彫るような感覚で作られた書体のため、太く直線的で、彫刻のような力強さが特徴です。

一時はポスターや看板で目立つ書体として人気を集めましたが、
現代では、手書きで味わう「無骨さ」や「素朴さ」が再評価されています。

この書体は、書く人のクセや感覚が自然とにじみ出るのが魅力。

完璧に揃えなくていい。
少しの揺れやズレが、むしろ味になる。

自由にのびのびと楽しめる書体のひとつです。

ノイランド体を書くならこのペン!

この書体の魅力は、太くはっきりとした線。
その表現を引き出してくれる道具を2つご紹介します。

金属ペン

幅広の金属ペン先(ニブ)を使うと、安定した太さの線がスッと引けます。
角もシャープに決まりやすく、しっかりした作品に仕上げたいときにおすすめです。

▼ 例
・スピードボール Cシリーズ


・ブラウゼ オーナメンタルニブ

初心者でも扱いやすく、取り入れやすい道具です。

筆を使って書くのも、ぜひ試してみてほしい方法。
特に、大きな作品を自由に書きたいときにぴったりです。

平筆を使えば、かすれや勢いのある線が生まれます。
金属ペンでは出せない表情が楽しめるのが魅力です。

私が使用しているのはコチラのメーカーの筆です。

それぞれの違いを感じながら書くのも楽しいですよ!

インクの楽しみ方と、ちょっとした注意

このスタイルは、線が太いため、インクが主役になります。

だからこそ、インクで遊ぶのが楽しい書体。

▼ 例えば…
・黒にゴールドを少し混ぜてみる
・赤に青を混ぜて紫へのグラデーションを作ってみる

ほんの少しの工夫で、作品がぐっと引き立ちます。
色を混ぜる時間は、時間を忘れる程夢中になってしまいますね!

しかし、最初から大きなボトルのインクを買うのは、ちょっと勇気がいりますよね。
お値段も張りますし、グラデーションに挑戦したい時は色を2つ揃えなきゃいけなくなります。

そんな時は、少量ずついろんな色が入った小瓶セットがおすすめです。

気軽に試せて、色を混ぜたり重ねたり、自由に遊べるのが嬉しいですよ。

ここでは、私が実際に試して「これはいいな」と感じた組み合わせを、画像と一緒にご紹介しますね。

たとえば、暖色から寒色へとゆるやかに変化させるグラデーション。
夕焼け空のような雰囲気が出せて、とても美しいんです。

また、単色でも濃淡をつけて書くと表情が生まれます。
紫から、淡い色へ。など
そんな変化だけでも十分楽しめます。

コツは、似た色を組み合わせること。
色同士がケンカせず、自然になじんでくれます。

それから、無彩色と組み合わせるのもおすすめです。
黒やグレーをひとさじ加えるだけで、どんな色でもぐっと引き締まって、作品がまとまりやすくなります。

「色って難しそう…」と思うかもしれませんが、ちょっとした工夫で驚くほどきれいに仕上がりますよ。

よかったら、ぜひいろいろ試してみてくださいね。

ただ、注意点もあります。

✅ インクの消費が多い
✅ 乾く前に手が当たりやすい
✅ 紙によっては滲んでしまう

この3つはぜひ気をつけてください。

インクは少し多めに用意して、ティッシュなどインクを吸い上げるアイテムがあると最高ですね。
そして、ゆっくり丁寧に作業するのがおすすめです。

顔料インク 染料インクの違いはコチラ

ぜひ、あなたも書いてみて!

最初の一文字を書いてみるだけで、きっとその楽しさがわかります。

✔️ うまく書こうとしなくてもサマになる
✔️ 少しのズレや歪みが味になる
✔️ 想像以上に迫力が出る

そんな書体だからです。

もし「カリグラフィーは繊細で難しそう」と思っているなら、
この書体はそのイメージを良い意味で裏切ってくれるはず。

ペンを動かす時間の中で、少しずつ自分らしい文字が生まれていく。

その感覚を、ぜひ味わってみてください。

あなたの手から生まれる、世界にひとつだけのノイランド体。

そんな特別な作品ができたら、きっと心に残るはずです。

ぜひ、気軽に試してみてくださいね。


参考

Writing Broad Edge Neuland

Neuland is a German script that was designed in 1923 by Rudolf Koch. It's great because of how expressive it is and how easy it is to change the different …

https://www.kallicampacademy.com/blog/broad_edge_neuland

投稿者プロフィール

マクルグラフカリグラファー , デザイナー
カリグラファー、グラフィックデザイナーとして活動
YouTubeにて「日本1やさしいカリグラフィー講座」を運営
カリグラフィーの筆耕サービス、シグネチャーサイン制作等文字に関わるクリエイティブを得意とする。
Graffiti と Calligraphy を融合させたアート活動も精力的に行う。